月末に認知症カフェにて終活講座をすることになっているのですが、
認知症とエンディングノートのことを考え、調べていると、すごくたくさんのメリットがあったので
少しご紹介したいと思います。
まず、一般的にエンディングノートとは・・・
自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに希望する内容を記す。特に後者の内容を、事前指示と呼ぶ場合がある。
書かれる事柄は特に決まっているわけではなく任意であるが、主に
- 病気になったときの延命措置を望むか望まないか
- 自身に介護が必要になった際に希望すること
- 財産・貴重品に関する情報
- 葬儀に対する希望
- 相続に対する考え方
- プロフィール・自分史
- 家系図
などがある。
法的効力を有する性格の文書である遺言とは異なり、存命中や死後の家族の負担を減らすことを目的としている。
【Wikipediaより】
今回、認知症とエンディングノートという観点から注目したいのは
『プロフィール・自分史』
です。
認知症の予防や進行抑制効果のあるものとして、回想法というものがあります。
回想法とは、昔の懐かしい写真や音楽、昔使っていた馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合う一種の心理療法です。
1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱し、認知症の方へのアプロ―チとして注目され効果もみられるようです。
記憶の出し入れが脳への刺激となり、認知症予防・進行抑制に効果があるということで、
エンディングノートの『プロフィール・自分史』を書こうとすると、自然と、昔のことを思い出すことになります。
幼稚園の頃こんなことがあった。とか、中学生の頃は○○さんと仲良かったなぁ。などいろいろな思いでがよみがえってくると思います。
それが回想法と似た効果となり、認知症予防・進行抑制につながります。
また、いろいろ思い出したことによって、会いたい人や、行きたい場所が出てくるはずです。
これからの人生でその「会いたい」や「行きたい」や「やりたい(昔かなえられなかった夢など)」をかなえていくきっかけにもなると思います。
それがこれからの人生の生き甲斐になると今よりもっと素敵な人生を歩めること間違いなしです♪
エンディングノートは死へ向かうためのノートではなく、これからの人生をよりよく生きるためのノートとして取り組んでいただきたいと思います。
そこに、「残された家族が困らない・思い出が語り継がれる」という特典がプラスされて、一石二鳥のものになると思っています。
私も上級終活カウンセラーとして、これからたくさんの方にエンディングノートの良さ、終活の良さを伝えていきます。
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